長野への移転によって、真面目でICT向きの人材確保を達成
株式会社銀河ホールディングス
取締役 鈴木 央 氏
長野市2017年、東京都から熊井代表の出身地である長野市へ移転した銀河ホールディングス様。
銀河ホールディングス様では長野市に移転後、真面目でICT向きの人材が確保できているといったメリットを強く実感されるようになったそうです。
今回インタビューに対応していただいた鈴木 央様は、終始明るく丁寧にお話をしてくださる、非常に朗らかな方でした。
長野県へ進出するまでの経緯
移転の大きな理由ですが、長野は弊社の代表、熊井の故郷でありルーツです。
熊井は大学を卒業し、東京のソフトウェアの会社に勤めたあと独立し、1989年に銀河ソフトウェア株式会社を設立しました。
会社はバブルの崩壊、リーマンショックといった大きな時期も乗り越え、銀河グループとして大きく成長しましたが、熊井の中にはずっと「いつか故郷の長野の発展に貢献したい」という想いがありました。
そんな折、長野県庁や市役所の方から産業誘致のお話と、移転のための素晴らしい制度のご提示を頂きました。大変熱心なお声がけでした。
熊井の長野移転への想いに加え、長野県庁や市役所の方の熱心な想いに応えるべく銀河グループの一つであるこの銀河ホールディングスを2017年に長野へ移転するに至りました。
-代表 熊井様に元々移転への強い想いがあったこと、また良いタイミングで長野県庁、長野市役所から誘致の働きかけがあったことが移転のきっかけだったそうです。
長野県に進出を考えた理由
大きな理由としては熊井の長野への想いが強くあったわけですが、想いだけではなく経営者としての「長野に移転しても経営が成り立つ」という判断も当然ありました。
長野県の持つ魅力、これは自然環境、長野県民の持つ気質や人柄といったものですが、とりわけ進取の気性は素晴らしいですね。
長野県は歴史的に言えば製糸業、諏訪の精密機械、現在で言えば県全体の電子・電気・情報通信機械工業もそうですが、長野県民は時代の変化を読んで取り組んでいく能力に長けています。
我々の事業でもある、いわば最先端のICT産業についても非常に熱心に取り組んでいるのを感じています。
ICT産業、とりわけソフト関係においては企業の集積というものが産業の発展にとって大きくプラスとなります。
長野は地方としてはICT産業の集積がある程度進んでおり、これは経営的に見て大きな魅力でした。
-長野県がICT産業に対して積極的に取り組んでいる点は大きな魅力のようです。
長野県への進出による効果
いくつかありますがやはり信州の素晴らしい人材に出会えたという点が大きいですね。
例えば長野は信号のない横断歩道で一時停止する率が全国でもダントツ一位、つまり非常に真面目で誠実なんですね。
私は長野の採用も担当しているのですが、長野の方を面接した時に真面目さと誠実さは非常に強く感じます。
特にプログラマーなどは1文字間違えたり、1つの見逃しがあると大きな失敗につながりますから、真面目な人材が採用できている点は素晴らしいメリットであると感じています。
長野県に移転したことで、こうした真面目で誠実な良い人材が採れていると感じていますし、今後も採用していけると確信しています。
また、長野にある他のICT企業さん、それに異業種のみなさんとお付き合いができるようになったという点も大きいですね。
このご縁は、これからの銀河ホールディングスの発展につながっていくのではないかと思っています。
-移転したことで希望通りの人材が採れている点や、同業の企業や異業種企業との交流も広がった点など、多数のメリットがあったそうです。
行政支援の活用についてお聞かせください
今回、本社移転の助成や、これからの成長産業であるICT産業を誘致するための助成、他にも家賃の支援といったものを様々活用させていただきました。
我々としては支援や助成ありきの移転は良くないと思っていまして、支援や助成のあるなしに関わらず移転は計画しておりましたが、せっかく助成や支援があるならぜひ活用させていただこうと思いました。
ただ当初より移転の計画はあったとはいえ、行政支援が無かったら2017年という早いスピードでこの規模の移転ができたかどうかはわかりません。
我々のテイクオフに対して支援があることで、損益分岐で移転計画が数年かかるところを短縮でき、スムーズに移転につながったという点で間違いなく今回活用させていただいた支援は大きな追い風になりました。
長野県や長野市の支援制度は、地域産業を活性化させるという意味では非常に的確な制度だったと思います。
-今後、銀河ホールディングスでは自社の強みである「未経験者を短期間でICT人材に育て上げるノウハウ」を活かし、長野県のICT事業発展と地域雇用に貢献していきたいとのことです。