ICT企業の進出
クラウドサービスを開発している、まだまだ小さな会社です。
開発部門を新設して、事業を加速させたいです。
登場人物
Eさん(48歳(女性))
東京のクラウドサービス企業の経営者。従業員数は約40名。
長野良子(29歳)
長野県
企業誘致応援アドバイザー
長野県はICT企業のベストな選択
- Eさん
- 東京でオフィスワーク向けのクラウドサービスを展開しています。
Web会議が急速に普及してきている中で、サービスを強化して一気にシェアを高めたいと考えているんです。
そのために開発部門を環境のいい場所に移転して、強化したいのですが。
- 長野良子
- 環境のよさなら、長野県は折り紙付きですよ!
水も空気もおいしくて豊かな自然があり、通勤時間が短くて帰宅時間が早い、いざというときにも大都市圏に近くて便利、とまさにいいところづくめです。
- Eさん
- うちの開発スタッフたちには、アウトドア好きの者が多いんです。「休日は近くでキャンプできるようなところに移転してくださいよ」ってよく言ってます。
しかし、全員を本社から連れて行くわけにもいかないので、現地での人材確保が悩ましいところです。
- 長野良子
- もし専門の技術や知識を持ったプロフェッショナルの方をご希望であれば、そうした人材とのマッチングをしてくれる「プロフェッショナル人材戦略拠点」がありますね。
学生向けには「シューカツNAGANO」というサイトでPRもしていますので、新卒者へもアプローチできますよ。
- Eさん
- ちなみに、長野県では、IT関連企業が活躍していますか?
- 長野良子
- 長野県では、産学官が連携してIT人材とIT産業の集積を目指す「信州ITバレー構想」を進めています。大学や銀行も参加して協議会が作られていて、イベントやセミナーなどで情報共有したり、協力体制を作ったりして、積極的に活動してるんですよ
- Eさん
- 人材の相談もできて、様々な業種と情報交換したり、協力し合えないか考える機会があれば、初めての場所でもとても心強いです。
ICT企業を強力にバックアップする助成制度
- 長野良子
- 長野県ではICT産業への助成金もあるんです。事務所を新設する場合、雇用に関しては、新たに常時雇用する従業員一人あたり30万円が支給されるんです。
- Eさん
- 助成金があるんですか!それはありがたいですね。どのような制度なのですか?
- 長野良子
- 「ICT産業立地助成金」と言いまして、雇用への助成の他に、建物や設備の取得費用の10%、賃貸の場合は3年間、賃貸料の50%など、最大3億円まで助成されます。
他の制度は一定以上の雇用数や、一定以上の設備取得が要件となっている場合がありますが、この助成金にはその要件がないんです。
- Eさん
- そうですか。それは、弊社のような小さい企業にはとてもありがたい話です。
- 長野良子
- それどころか、Eさんのクラウド事業は、この助成制度で高付加価値事業として認められる可能性もありますよ。
もしそうなると、助成率は上がり、全国トップ水準になります。
- Eさん
- なんだか夢のような話です!
さっそく事業所の開設に向けて動き出そうと思います。
チェックポイント
- 豊かな自然環境と働きやすい環境で、ICT企業の事業が加速!
- 「プロフェッショナル人材戦略拠点」と「シューカツNAGANO」の活用で雇用も手厚くバックアップ
- IT人材やIT産業の集積をめざす「信州ITバレー構想」が推進中!
- 雇用要件や投資要件がない「ICT産業立地助成金」が活用できる!高付加価値事業として認定されれば、助成率や助成額は全国トップ水準!