Dさん

都内でシステム開発会社を経営しています。
最近、社員が地元に帰るといってやめてしまうケースが多く、困っています。新たに採用しようにも、他社との獲得競争が激しくてなかなか難しい状況です。
受注は順調ですが、人手不足に陥っていて。忙しさのためか、今いる従業員の士気も下がっているような気がします。

シラカバ会長

それなら、地方へのサテライトオフィス設置というのも1つの選択肢としてあるんじゃないかな。例えば、育児や介護などで地元に帰るためにやめてしまう従業員も、地元にサテライトオフィスがあれば、離職せずに仕事を続けてもらうこともできるかもしれないよ。
それに、最近は柔軟な働き方ができる企業が就職で選ばれる傾向があるんだ。都市部だけでなくて、地方でも同じように働ける環境を提供することは、採用においても有利に働くと思うよ。地方での採用も期待できるかもしれないね。

Dさん

サテライトオフィスの開設を考えた事もありました。
しかし、本社とのコミュニケーションが上手くいくのかという不安や、どこの地域に開設していいのかがわからず、もう一歩踏み出せずにいました。

シラカバ会長

それなら、長野県が推進している「信州リゾートテレワーク」をやってみるのもいいかも。
一定期間、長野県に滞在しながら、仕事や環境をトライアルしてみることができるよ。

Dさん

最近、ワーケーションという言葉をよく耳にするようになって、気になっていました。でも、わが社では事例がなくて。どのように実施してみるとよいのでしょうか。

シラカバ会長

例えば、プロジェクトチームのメンバーで３日間来てみて、本社とのコミュニケーションやテレワークが問題なくできるのか、チェックしてみるといいかも。
コワーキングスペースだけでなく、セキュリティの高い個室や貸切可能な施設もあるから、ぜひ活用してみて。

Dさん

なるほど、テレワーク施設が充実しているんですね。
でも、テレワークできるか確認するだけなら、近場の施設でも良い気がします。長野県でやるメリットはあるのでしょうか。

シラカバ会長

普段の職場や自宅から離れて、非日常空間で仕事をしたり、オフタイムにアクティビティを体験したりすることで、チーム力やクリエイティビティの向上といった効果も期待できるんだ。
それに、従業員の満足度を高めることにもつながるよ。

長野県なら大都市圏からアクセスがいいし、日本一の星空や雄大な山々を望む景観等豊かな自然に恵まれているから、身近な非日常空間としての「ワーケーション」をやるには最適なんだ。地域の住民や企業と交流ができるプログラムを提供している地域もあるよ。

Dさん

シラカバ会長！やってきましたよ、信州リゾートテレワーク。いや～良かった！トレッキングも温泉も良かったですよ。

シラカバ会長

オフタイム、満喫したみたいだね（笑）。
仕事タイムはどうだった？コミュニケーションも問題なかったかな？

Dさん

ええ、本社とのコミュニケーションは支障なかったですし、開発作業も問題なく行うことができました。むしろ、都内より集中して仕事をすることができて、びっくりしています。体験した社員同士の絆も深まったようです。
採用競争も都内ほど厳しくなさそうですし、本社に行く際の交通アクセスの良さも魅力に感じました。
サテライトオフィスの設置、積極的に推進したいと思います。
本社の社員がワーケーション的に利用できる施設にすることもよいかな、と思っています。

シラカバ会長

それはよかったね！でも、まだいい話があるんだよ。
長野県には「本社等移転促進助成金」という制度があるんだけど、本社だけじゃなくて本社機能を持つサテライトオフィスにも適用されるようになったんだ。

Dさん

え？助成制度ですか？そんなこと考えてもいませんでした。それに「本社機能」って何でしょうか？

シラカバ会長

本社機能っていうのは、調査・企画・総務・経理・人事などの管理部門が該当するよ。
あとは、研究所や研修施設でもOKさ。

Dさん

じゃ、うちの会社の場合は、新規企画開発部が相当するかな。
あ、大事なことを聞き忘れてた！いったいどんな助成があるんでしょうか？

シラカバ会長

条件は対象地域内への移転であることや、整備する施設で従業員が一定数以上雇用されることなどがあるよ。
該当すれば、建物や設備の取得費用や賃借料の一部、新規雇用する従業員の経費などが最大3億円まで助成されるんだ。

Dさん

それは大きいですね。
このような制度があれば、社内でも検討を進めやすくなると思います！

シラカバ会長

会社の成長のために、ぜひ長野県に来てね！
ぼくたちも、長野の森の中で毎日成長してるよ。